海外に住むということ【家族編】
実は、また日本に帰国しておりました。
今回は、緊急帰国のためです。
とある土曜日の朝、目を覚まし携帯を見ると、日本にいる妹からの着信がありました。
しかも何度も。
心配になり、すぐにかけ直しました。
すると、泣きじゃくった声で、「おばあちゃんが亡くなったの」。
先日会った時に弱ってはいたなと思っていたけど、また帰国の際に会えるものだと信じきっていたため、とてもショックでした。
急遽、主人と共に緊急帰国し、家にいるおばあちゃんの姿を、この目で確認しました。
穏やかに、微笑んでいるように、眠っていました。
まるで、ふっと目を開けて起きてくるかのように。
でも、起きてくれることはもうないのです。
優しい声で私の名前を呼んでくれたり、テレビでオーストラリアの旅番組がやっていたことを楽しそうに話してくれたり、そういったことはもう二度と出来なくなってしまった。
無償の愛を捧げてくれたおばあちゃん。
いつでも、どんな時でも、私の味方で、優しく迎え入れてくれたおばあちゃん。
ご近所の方々やデイサービスのスタッフさんたちにも愛されていたおばあちゃん。
とっても大好きな、私のおばあちゃん。
喪失感は未だに消えなくて、夜になると思い出してしまうけれど、
心に誓ったことは、私もおばあちゃんのようにたくさんの人に愛されて人生を完結したい。
人のためになる、人の役に立つことをしていきたい。
自分が得意とする能力を、人のために使い、その人の人生の幸せの一部となってもらえるようにする!
そして、自分の愛する人にこれからも幸せでいてもらえるようにする!
普段は日常生活に揉まれて忘れがちなことだけど、この二つが自分の人生を生きていく指針となることを、おばあちゃんは思い出させてくれました。
海外にいると、家族や友達などとの物理的な距離があるため、どうしてもコミュニケーションが取りづらくなってしまいます。
特に、家族と一緒に暮らしていたとなると、たとえ顔を突き合わせて話していなかったにしても同じ家で同じ時間を共有していた頃と比べて、格段にコミュニケーションの時間は少なくなります。
今は、手紙や電話だけでなく、ラインやスカイプなどでテレビ電話をし、お互いの姿を見ながら話をすることが出来るので、意識的にそういった時間を設けることが大切だな、と今回の件で改めて思いました。
あなたにとって、大切な人は誰ですか?
その大切な人たちに、自分が与えられるだけの愛を捧げていますか?
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