料理を、読む♪
藤野恵美さんの「初恋料理教室」、読了しました!
そもそも料理の小説ってどんなものだろうと思い、本を手に取ったのがきっかけでした。
京都の町屋を改装した料理教室で教える愛子先生と、その教室に通う男性4人にまつわるお話。
この小説を読み終わった後に、著者がフードライターだったと知り、納得!!
料理の描写がとても詳細に書かれており、読んでいるこっちは想像が膨らみ、料理欲求を掻き立てられます^^
料理って私の場合とても感覚的なものなのですが、この小説ではそれが言語化されているので、ふわふわしていたものがストンと腑に落ちた感じ。とてもしっくり来ました。
先生のお手本を目で見ながらとか説明を耳で聞きながら料理を覚えることが一般的な中で、文章として料理を覚えていくというのも面白いアプローチだなと思いました♪
特に本好きな人にとっては、全て文章化されているととても明確で、すらすらと読みやすいですね。
一番印象に残った第3話の姉弟の話は、料理を一切せずコンビニ弁当などで済ます母親との関係がストレスで過食症になってしまった姉のために、弟が料理教室に通い手作り料理を作るという話なのですが、この姉弟愛・・・ジーン・・・とても心を打たれました(涙)
二人で作る「胡麻豆腐」。美味しそうだな〜私も作ってみよう^^
最後に、この小説を読んでいてハッとさせられた箇所をご紹介します。
自分の食べるものを、自分でこしらえる。
そのことが、こんなにも精神を安定させるなんて、知らなかった。
正しく食べていれば、正しく生きていけるだろう。
食と心は繋がっているのですね^^
PS. 写真は私のお気に入りのお店「七草」↓より❤️
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