空港で助けてくれたオージーのCAさん
以前、私の祖母が亡くなった際に緊急帰国をしたのですが、その時の日本行きのフライトの出発時間が遅れに遅れ、最後にはキャンセルになってしまったことがありました。
このフライトを逃してしまうと、納棺前の自宅で眠っている祖母の姿も見ることが出来ないし、納棺とその後のお通夜にも間に合うことが出来ません。
だから、絶対に絶対に次の日の朝までに日本に着いていないといけなかったのです。
何が何でも日本に行く術を見付けて、明日の朝までに帰るんだ!おばあちゃん、待ってて!!
そう力強く思って、空港にいる日本人スタッフに話をしました。
すると、「一人ずつ対応していますので列に並んでください。」(無表情)
振り返ると、ズラ〜〜〜〜〜〜〜と途方も無く長い列が。
仕方ないかと大人しく渋々最後尾に並び始めた私でしたが、主人の方はこんな長い列に並んでいられない!とどこかへ飛び出して行ってしまいました(笑)
ひとまず他の日本行きの飛行機を探さなきゃと思い、携帯でリサーチしていると、
主人が「至急対応してもらえることになったよ!!!」と駆け足で戻って来ました!
私は状況が掴めないまま、とりあえず走ってカウンターへ行く主人に走って着いて行くと、そこにはオーストラリア人の CAさんがいて、主人が私の祖母が亡くなったのでどうしても今日帰らなくてはならないということを説明したところ、優先して対応してくれるようにカウンターのスタッフへ取り付けてくれたとのことでした。
そして結果として、無事にシドニー経由で次の日の早朝に日本に到着することが出来たのです!
その時のCAさんは、フライトがキャンセルになり、たまたまカウンター近くにいただけのようでしたが、もしかしたら私たちがただ列に並びたくないから祖母が亡くなったという嘘をついているのかもしれないと思うことも出来ただろうし、本当に祖母が亡くなったからと言ってもルールを守って列に並ばせることも出来たと思います。
でも、そこで私の祖母の事情と私たちの心境を最優先してくれたCAさん。
私はまだ仕事があるからとカウンターに話をした後すぐに立ち去ってしまいましたが、最後に「Sorry for your grandmother.」と言ってくれ、まるで天使のように見えました(泣)
もし自分がこのCAさんの立場だったら、果たして同じことが出来るのだろうか。
最初の日本人のスタッフのように、全ての人に対して列に並んでくださいと言うだけであれば、大勢の人をコントロールするのにはとても効率的です。
でも、その場の状況に応じて機転を利かし対応して下さったこのオージーのCAさんの心遣いには本当に感動し、とってもとっても感謝しています。
今でもこのエピソードを思い出す度、泣きそうになります。。
私も、状況がどうであれ、人の心を優先出来る人になりたいと思わせてくれた出来事でした。
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